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彼は少しずつ列に続いて進んで行きました。彼に未来はあるのでしょか。彼は前の人の真似をして箸と容器を手に取った。器は昔食べた給食のアルマイトの要な物ではなく駅のうどん屋にある持ち帰りの発泡スチロールだった。それを手に持って容器を差し出す。ちらっと配っている男の顔がこちらを見たように感じた。その目は軽蔑している。仕方がない。今の自分は決して誉められる人生を歩いていないのだから。彼は視線を感じながら寸胴からついでくれる物をもらった。見るとそれはただのお湯に浮いている米だった。せめて野菜かなにかが入っていると思っていたがそれは大きく裏切られた。妻と貧しいながら食べていたひと時が頭をよぎった。あの頃に戻りたい。派遣についたばかりに。絶望が身体を包み込む。後悔してももうどうしようもない所まで追いつめられている。きっと神様は背を向けているがいつかきっと光が届く時があると信じていたかった。そう思わないと生きていく希望すらない。派遣が自分の人生を奪った。